辺野古現地報告(1) 海底ボーリング調査阻止の攻防戦

ヘリ基地反対協のアピールに応えて

海底ボーリング調査阻止へ、沖縄意見広告と関生支部が現地へ派遣

辺野古現地行動報告(その1)

辺野古における海底ボーリング調査阻止の攻防戦

 7月2日のヘリ基地反対協議会の「緊急アピール」(3面に別掲)を受けて、沖縄意見広告運動は緊急に代表世話人と東京・関西両事務局で検討し、第6期の最初の行動として、このアピールに応えて両事務局スタッフを軸に、長期・短期まじえて現地派遣団を送ることを決めた。また関西でこの運動を支え全組織挙げて取り組んでいる連帯ユニオン・関生支部も現地派遣を決めた。こうして7月22日、沖縄意見広告事務局と関生支部の現地派遣第1陣が、7月2日より開始されている沖縄辺野古現地の闘いの現場に出発した。
 以下の現地報告(その1)は、7月24日、東京より沖縄意見広告スタッフ派遣も兼ねて現地に駆け付けたコモンズ編集部Tのものである。

■辺野古における海底ボーリング調査阻止の攻防戦

辺野古ゲート前で抗議する住民たち 辺野古現地では、ヘリ基地反対協の「アピール」にあるように、海底ボーリング調査工事強行のために市民・県民の抗議行動を排除する目的で拡大された辺野古沿岸「臨時立ち入り制限区域」を示すブイの設置を阻止できるかどうかが、今夏最初の海底ボーリング調査工事阻止闘争の攻防の要となっている。

 7月21日の地元紙によれば、すでにブイは人々が寝静まっている深夜、闇討ちで基地内に運び込まれたとのことだ。この不意打ちにキャンプ・シュワブゲート前には、22日、110名を超える人々が集まり、抗議の声を挙げている。
 しかし、ブイを海上に設置するには「トンブロック」と呼ばれる1個1トン以上のコンクリートブロックをアンカーとして沈め、そこにブイをしっかりと固定する必要がある。現場ゲート前で指揮をとっている山城博治沖縄平和センター議長は「他の資材は運び込まれてもいい.トンブロックだけは車の下に潜り込んでも阻止する」と言っている。防衛局はこのブイ設置工事着工を7月28日と発表し、この「Xデー」を頂点として闘いが行われることになる。

■24日 豊かなやんばるの森

豊かなやんばるの森 記者は早朝、那覇空港から高速バスで辺野古に向かった。那覇港に漁船のアミを切ったという米軍音響測定鑑「インペッカブル」が停泊していた。9時半ころ、辺野古のキャンプ・シュワブ第1ゲート前のテントに到着。沖縄意見広告運動東京事務局の加藤宣子さん、関生支部派遣第1陣のNさんKさんと合流した。
 午後、じんぶん学校の輿石正さんが、われわれ4人を車に乗せ、辺野古弾薬庫の巨大な施設などを見ながら、3年かけてやんばるの森に道をつくり、500段の階段をつくり、珊瑚の美しい海岸が見える絶壁の頂上に造った展望台に案内してくれた。

深夜の緊急呼集! 午後3時、ゲート前に戻る。闘いはヘリ基地反対協の指揮のもとにあり、共同代表の安次冨浩さんがみんなを激励する。しかし安次冨さんは海上行動の方も見なければならず、ゲート前はほとんど連日連夜、山城さんが張り付いている。資材搬入車がやってくると、そのたびに抗議者たちはテントから出てトラックに向かって叫ぶ。「基地をつくらないで」「沖縄を戦争の基地にしないで」5時になるとトラックの搬入も一応止まる。しかし油断はならない。ゲート前テントをたたみ、見張りをおいて、一旦宿に着く。

 夜9時半、緊急呼集がかかった。何事か!と 20人ほどが結集。山城さんによれば9時過ぎにたくさんのトラックやトレーラーがまた基地内に入ったそうだ。抗議する山城さんは機動隊によって一時拘束された。「防衛局の横暴をゆるさないぞ」と警察機動隊と激しくぶつかる。そして抗議行動は、深夜12時まで座り込む組と12時から明け方まで座り込む組にとに分かれ、われわれ4名は明け方組にまわった。

■25日「今ここで何が行われているか、全国に広めよう」(安次冨浩)

ゲート前で抗議デモ 毎日、朝7時半から辺野古第2テント前で朝のミーティングが行われ、情報が共有される。ゲート前に8時ころに到着。もうすでに道路の真ん中に山城さんが座り込み抗議をしていた。だまし討ちがあったからだ。抜き打ち搬入が行われるのではないかと朝7時から動員されていたが、沖縄防衛局はその裏をかいて6時過ぎに何台ものトレーラーで資材を運び込んだそうだ。
 抗議団も続々と集まり、40人ほどになり、テントを建てたあと早朝の集会が始まった。安次冨さんが発言する。「警察は米軍・防衛局と一体となっている。これは民事不介入の原則を破るものだ。いまここで何が行われているかを全国に広めよう!」ゲート前には連日国会議員や県会議員たちがやってくる。この日は糸数慶子さんが来て座り込みを激励した。山城さんは「道路の途中で検問が行われている、これはカヌーに乗り込むのを遅らせるのが目的だろう、ひるまず、屈せず闘い続けよう」と訴えた。
 集会のあと、基地ゲート前をぐるぐる回りながらデモをする。

■「機動隊は身内の暴力はかばうのか」(山城博治)

辺野古ゲート前の攻防 10時ころ、海上自衛隊が那覇港に来ていて、これに対して全港湾が緊急抗議集会を開催するとの情報がはいった。午後2時過ぎ、山城さんから重大な方針変更の提案があった。いままでは抗議はしても搬入車に手は出さないことにしていたが、これでは阻止闘争にならない。極力トレーラーの前に出て足止めをしようという事になった。この方針にしたがって我々は阻止線を張った。機動隊が出てきて我々を押し返す。この過程で女性が押し倒された。「機動隊は身内の暴力はかばうのか!」山城さんが激しく抗議する。搬入車が来るたびに機動隊との激しい押し合いがつづく。
 夕方5時、本日の闘いが終わる。総括の集会で安次冨さんが、辺野古テントに鳩山元首相が来たことを報告した。「すまなかった。今後は沖縄のために尽くしたい」と述べたそうだ。

海上からの報告■海上からの報告

 加藤宣子さんによれば、午前中、大浦湾側の浜に海保が使うための桟橋とスロープが急ピッチで造られていた。また3時過ぎには辺野古崎の先端でクレーン車がブイ設置のためのフロートを移動させているのを確認した。

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市民と警察官にらみ合い キャンプ・シュワブ第1ゲート(琉球新報2014年7月25日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-229068-storytopic-53.html

米軍キャンプ・シュワブ内の工事に対し、海上からシュプレヒコールをするカヌー隊=25日午前9時21分、名護市辺野古のキャンプシュワブ沖 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート前では25日午前6時すぎから、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に抗議する集会が開かれた。
 市民らが第1ゲートに到着する前に、警察官が歩道脇に立って抗議活動を阻止するなど市民らと警察官とのにらみ合いが続いた。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「入り口に座り込もうとしたが、警察に排除された。いくら邪魔されようとどんな形でも訴え続ける」と話した。ゲート前は、早朝からものものしい雰囲気が漂った。
 一方、シュワブ内の大浦湾側沿岸部では、桟橋設置予定地で砂浜を整地する作業が昨日に続き午前9時ごろから始まった。整地作業はほぼ完了したとみられ、次の工程に向け現場には発電機6機が運び込まれた。現場前の海上では新基地建設に反対する市民がカヌーに乗り「工事やめろ」などと声を上げ、基地建設中止を訴えた。【琉球新報電子版】

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