協同会館アソシエ5周年を記念し「排外主義と闘う」人権シンポジウム 反ヘイト・関西での拠点づくりへ

協同会館アソシエ5周年記念 「排外主義と闘う」人権シンポジウム

 全日建運輸連帯労組関西生コン支部をはじめとする労働4団体を含む近畿の生コン関連団体が、労使合同で建ち上げ中小企業運動の結集軸として2009年6月の竣工以来5年、稀有な存在感を増し続ける協同会館アソシエ。昨今は沖縄反基地意見広告運動や反原発シンポジウムなど人権平和の領域にも存在の知られた最前線の砦として多くの志ある人々に語られるまでになった。

協同会館アソシエ

協同会館アソシエ


 7月1日、その5年間の歩みを祝い、アソシエを核に輪を広げる政界、文化人、学識経験者、地域代表を招いて1部催しとして記念講座が開かれ、ヘイトスピーチと闘う第一人者辛淑玉(シン・スゴ)さんらをメインパネラーにした「排外主義と闘う」人権シンポジウム。その後、式典懇親会では、アソシエ5年の目覚しい足跡を確認するとともに、今後への更なる展望と目標が語られた。

 当日は、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉さん、協同会館アソシエ代表として武建一全日建運輸連帯労組関西生コン支部執行委員長(組合総研代表理事)、ザイトク会対策で強い施策を市に迫る連帯議員ネット代表の戸田ひさよし門真市市議会議員の3人をパネラーに、増田幸伸近畿生コン関連協組連合会専務理事をコーディネーターとして第1部前記シンポジウムが開かれ、わが国で急速に進む政治の右傾反動化の予兆として、昨今増大する言論暴力集団ザイトク会らの許しがたい罪業が報告され、会場はその深刻の度に静まった。

 在日の思い、労働運動の視点、身近な地域への働きかけなど「排外主義」と闘うとのパネラー3者の意思は会場全体に伝わり、辛淑玉さんが呼びかける、〈安倍反動内閣の別働隊たる〉ヘイト・レイシズム一派と闘う関西拠点づくりに向け、大きな歴史的一歩となった。

のりこえねっと辛淑玉代表の現況報告【大要】
現況報告を行う辛淑玉さん

現況報告を行う辛淑玉さん

■ヘイトスピーチと闘うのりこえねっとの事務所を立ち上げて以来、ホームページに月20万件超もの脅迫メール、事務所への永遠と続く無言電話など集中攻撃を受ける。
■私の個人メールにも「半島へ帰れ」などが山の様に。ところが日本の若者は「こんなにヤられるのは朝鮮の方に問題にあるのでは?」などと、無関心で冷たい空気だ。

■ヘイトスピーチは一線を超えた。街中で「殺せ殺せ、朝鮮人」と合唱する。「朝鮮人の女はレイプしろ」「ご不要になった北朝鮮犯罪人は回収いたします」などと、キリがない。
■これら許されざるヘイトデモは、確認しただけで沖縄以外(沖縄は、右翼直接暴力が頻繁)で全国365件。その他、慰安婦はなかったなど捏造パネル展なども入れ、5、6百だ。
■朝鮮人以外にも、沖縄、反原発などで声を上げる人々を付け狙い、「表現の自由」という枠に守られ公的機関を使っては、反動的歴史を叫び、安倍政権が敵視する層を同時攻撃する。

■「お前ら皆殺し」と人を恫喝する者が同じ街で平気で暮らすことの、恐怖。在日層も今回は、レベルの違う怖さ。…あの関東大震災での朝鮮人大虐殺事件をフラッシュバックさせる恐怖の中にいる。
■朝鮮を叩く彼らには、1団体1千万もの寄付が集まり揃って金満層だ。派手なコスプレ気分で朝鮮人虐めを見せつけたがり、これを「街灯デビュー」と称する心底根性の腐った暴力集団で、いざ戦争の時になれば彼らが、朝鮮人や障害者、一般市民の虐殺に手を染める筆頭となろう。

■これに対抗し戦ってくれる若者は一様に貧しく社会の底辺にいる非正規で、食費は1日100円。交通費もなく、20km先のデモ対抗現場へ5時間もの距離を歩き通し、文字通り体を張ってくれる20―30代だ。彼らの「食」と「職」を何とか保証したい、切にお願いする。
■根強い差別意識を未だ持ち続ける圧倒的多くの日本国民は、目の敵の朝鮮人・障害者を叩いてくれてすっきりしたとまで言う。戦争が起こった時、殺されるのはこれら民衆の目の敵の人たちなのだと思うと、「美しい弱者的活動」を排した「力ある行動」が今こそ、必要な時だ。

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