冒頭のごあいさつ(中岡晋太郎)

 今日は、新党準備会の公然化総会ということで、全国各地からお集まりいただきまして本当にありがとうございます。私は関コミを立ち上げた一人ということで、冒頭にごあいさつをすることになりました。みなさんのお手元にある「『新党』準備会のスタートにあたって」というのが配られていると思いますが、この内容ですが、5つのことをここでは提起しております。

(以下、紙面の都合上、お話の骨子を、総会に配布されたレジュメをもとに紹介します。見出しなどは、一部、編集局の責任でつけています。)

(1)関生コミュニスト同志会発足の目的と以降の若干の総括

  1. 2004年12月関生コミュニスト同志会が発足して今年で4年目を迎えています。関生コミュニスト同志会は、「闘う思想集団なくして強固な労働組合の成長は有り得ない」、また関生型運動の成長は日本労働運動の再生に大きな影響を与えるものであり、資本・権力にとって目の上のたんこぶである。従って予想される敵側の攻撃に「闘う体制を整えることが必要である」との観点でスタートしたのです。
  2. この間、敵の攻撃は我々の予想をはるかに超える勢いで襲いかかってきました。それが05年1月から第5次にわたる関生組織と幹部に対する権力弾圧です。この攻撃の異常性は「労働運動を企業内に限定すること、共謀罪を拡大適用すること、微罪にもかかわらず逮捕者を多く作り幹部の長期勾留を実行すること」などです。
  3. この攻撃に対し、東京と岡山の仲間をはじめ多くの志を共にする仲間達が支援の輪を広げ、三冊の本の出版と『未来』紙上での数十回の報道、月刊『世界』での関生運動の紹介、シンポジウム、学習会等を全国各地で組織し大反撃を行い、この闘いの中で関生の同志が多く結集し、且つ全国の闘う仲間との合流を可能にしつつあります。07年10月31日以降、関生をめぐる流れは大きく上昇気流に乗っています。それは1月の旗開き(例年にない大多数の参加者)、08春闘の結果(日々雇用労働者の賃上げ、女性労働者の待遇改善、運賃の引き上げ等)に現れており、中小企業の新たなる結集(生コン輸送協同組合と生コン協同組合との団体契約や生コン30数社の員外社結集など)、会館建設、中小企業組合総研の発展、4月27日の文化祭大成功となっています。
  4. このような経過を経て、今日の公然化スタート総会が開催されているわけであります。

(2)今、何故、公然化するのか

 第一に、時代が求めている。
 その時代とは、帝国主義が行ってきたグローバリズム、市場原理主義、博打経済の破綻は中南米諸国、米国、我が国で明白になっています。国際政治の舞台ではイラク、アフガンに見られるように強権的民衆支配政治体制の崩壊過程にあり、一部特権階級の経済政治体制はドル支配体制崩壊、各国間の対立矛盾、資本間の対立矛盾、人民と支配層との対立矛盾に見られるように自らの避けがたい基本的矛盾からくる体制内からの崩壊の始まりをむかえています。

 一方、闘う主体は、「社会主義体制」の崩壊以降、共産主義者に代わって、民族主義者、イスラム教などの台頭により、主体形成の影響を世界的に与えています。我が国では日本共産党、左翼勢力の衰退、創価学会等の宗教力、労働運動が衰退傾向にあり、不満と怒りの捌け口を失った若者、希望の持てない人々が多くなっています。このままではファシスト的方向に流れやすい状況下にあります。「苦しい時は、原因は何か。闘う時は、敵は誰か。」をはっきりさせ、人生をかけて闘う主体が求めれています。我々は、この時代状況の求めに応えて人民解放と自らの解放を目指し、今日、ここに新党準備会の公然化に踏み切ったのです。

(3)新党の性格は、いかにあるべきか

  1. 我々の目指す組織とは、独占資本の産業支配を中小企業の協同組合化で覆し、資本主義を打倒し、労働者、農民、勤労市民が主人公になる社会体制を確立することにあります。
  2. 資本主義は自動消滅するものではありません。労働者、農民、市民の運動、協同組合運動は、必ず権力の問題に行きつき、人民の闘いによって権力を奪取して人民権力を打ち立てる以外、資本主義打倒は不可能です。
  3. 従って、新党は資本主義を打倒する革命集団であり、労働組合、市民団体、サークルなどの諸団体とは性格を異にする集団であります。
  4. 革命とは、体制を闘いによって打ち倒し、新しい協同組合型社会とその体制を創るものであり、今日の社会体制内運動の中から、今日の資本主義の社会・経済・政治・文化制度を根本的に変革することにあります。
  5. 革命をなすには革命を勝利に導く思想・理論が必要です。我々はマルクス主義、レーニン主義を導きとし、実践の中でそれを創造的に発展させることを主旨とします。
  6. 革命集団はそれに相応しい名称を必要としており、本日、その名称を決定します。
  7. 革命集団は、言論・表現の自由を内外に認めるものであり、不一致点は留保し、一致点を拡大することにより団結と統一を確立します。
    但し、集団が目的を達成するため、決定する方針については、充分なる討論の上、必要な時期には最終的な組織方針を決定します。決定については多数決で決定します。またこの決定に反対する構成員については、意見を保留して決定に従う義務があることを承知します。
  8. 我々革命集団は、信義、信頼の同志愛のもと、思想・理論で固く結集し闘う集団です。我々は合法、非合法いずれも敵との闘い方において、その戦術は水の如しで決定されるものであることを承知します。
  9. 我々革命集団は、人民、大衆に奉仕することを旨として活動し、人民、大衆の幸せを最大の喜びとし、自らの幸せはその後に来るものであることを活動作風とします。

(4)社会的任務とは何か

  1. 革命の主勢力は労働者、農民、中小企業です。労働組合、農業協同組合、中小企業協同組合強化に全力を尽くし、その中に党を創ります。
  2. グローバリズム、市場原理主義反対の国際連帯運動を強化し、国際連帯組織結成に貢献します。
  3. 反戦、人権擁護、平和、反安保、歴史改ざん、憲法改悪阻止、国民会議結成に貢献します。
  4. 資本主義の権力に代わる人民革命政府を樹立します。最終的には人民自治のもと一切の権力を不要とします。

(5)当面の運動

  1. 新党準備会公然化スタートの意義を共有する運動を各地で組織し、速やかに新党結成を目指します。そのためにも構成員の思想、理論武装を強化します。
  2. 国家的不当労働行為に反撃し、日本労働運動の再生を果たす闘いであり、1047人の不当解雇撤回人権侵害闘争である国労闘争の勝利を目指す運動を一層強化します。
  3. 労働運動の弱点である本工主義的企業内組合組織と運動を実践的に克服している関生型運動は労働者運動の全国的モデルです。この関生運動を全国化する取り組みを強化します。
  4. 近畿の生コンクリート製造業協同組合、輸送業協同組合、バラ輸送業協同組合、圧送協同組合など各協同組合運動を協同組合活動の典型として全国に広めます。
  5. 農民の暮らしを良くするためには、農業協同組合の民主化が必要条件です。それには農民労働組合の結成と農業協同組合強化に向けて北海道夕張地区、岡山県などを調査・研究し、農業協同組合のあるべき方向と農民労働組合の政策を示します。
  6. 日本軍による沖縄戦における集団自決を歴史から隠蔽することを許さず、過去の歴史の研究を深め現実の運動に活かします。反基地、安保破棄、憲法改悪反対闘争を同時的に追求します。
  7. 年金の無駄遣い、年金制度の崩壊などの政府への責任追求、後期高齢者イジメの医療制度の廃止、道路特別制度の廃止など。
  8. ワーキングプア、非正規労働者の要求実現闘争を強力に進めると共に、この4月に、大阪で発足された「非正規労働者のための協働センター」のような、その組織化を目指し、全国に拠点を作り広めます。各地で、そういう拠点をつくり上げて、人もお金も配置し、力のある人は力を出し、それぞれの持ち味を活かして取り組みをする。

 以上ですが、是非、全国のみなさん、課題はたくさんありますが、優先順位を決めまして、「今、やるべきことは何なのか」をはっきりさせ、大衆運動の中で、みなさんの磨きをかけて、そして、新党ができるときには、なるほど他の政党とは比較にならないような党だ、ということが言えるように、がんばっていきたいと思います。

(機関紙『コモンズ』創刊号3面)

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