国際短信】新自由主義の克服へ!サンパウロフォーラム開催 ほか

■中南米左派が結集する国際会議
 サンパウロ・フォーラム開催


2014サンパウロ・フォーラム

2014サンパウロ・フォーラム

 中南米の左翼・進歩政党などが結集するサンパウロ・フォーラムが25ヶ国から60団体の参加で、8月25~29日、ボリビアのラパスで第20回国際会議を開催した。
 28日の全体会議の開会あいさつをおこなったボリビアのアルバロ・ガルシア副大統領は、ソ連崩壊後に発展した新自由主義世界の米一極構造は行き詰まり、中南米では左派・革新政権のもとで「ポスト新自由主義」が始まっていると述べた。また、南米諸国連合(UNASUR)などラテンアメリカやカリブ海諸国が作る地域機構についても、従来の米国主導から離れ、自立運営となっていると強調した。
 また、最終日に採択された宣言ではポリサリオ解放戦線のもとでモロッコの支配に対して闘うサハラ・アラブ民主共和国の承認と外交樹立が確認された。

■アジア・太平洋に「不戦条約」成立
 永続的平和・恒久的友好へ


 東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は1976年2月に東南アジア友好協力条約(TAC)を締結した。その内容は紛争の平和的手段による解決、武力による威嚇または行使の放棄などの「不戦条約」としての特徴を持つものだ。
 今年8月8日よりミャンマーのネピドーで開催されていたASEAN外相会議で採択された共同声明では、このTACの諸原則に立脚した、類似の条約などの可能性を探求することを明記した。

■イラク・マリキ政権崩壊
 アバディ新首相政権発足へ

ハイダル・アバディ氏

ハイダル・アバディ氏


 イラク最大政党「法治国家連合」党首のマリキ氏は2011年首相として政権発足以来、一貫してイスラム教シーア派優遇政策をとってきたため、国内がシーア派とスンニ派に分裂し、武装組織「イスラム国」の台頭を招き、内戦状態が続いてきた。
 これに対してシーア派政党連合は「法治国家連合」に在籍するアバディ氏を引き抜き、首相に指名した。マリキ氏への支持は大幅に後退しており、マアスーン大統領も歓迎し、政権交替は確実となった。

■独立を巡り住民投票を実施
 スコットランド独立か?


 9月18日、スコットランド独立を巡る住民投票が実施される。世論調査によれば反対派が多数だが差は縮まりつつある。スコットランド議会では「独立」を党是とするスコットランド民族党が最大多数派で、公開議論も行っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(「琉球新報」から)
スコットランド独立住民投票 沖縄主権回復の事例に(2014年9月20日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231847-storytopic-1.html

 (前略)スコットランドの独立の是非を問う住民投票は現地時間の19日(日本時間19日)、開票の結果、接戦の末、反対派が多数を占め、独立は「ノー」との判断が下された。住民投票にまで至る過程は沖縄にとっても学ぶ要素が多い。現地を訪れている沖縄関係の識者や、英国在住の県系人は、沖縄の状況と重ね「大きな示唆を与える」などと話した。今後もスコットランドの独立への動きは「止まらない」との見方だ。

 「一度統合された地域が主権を回復する権利があると自己決定権を主張し、その権利を平和的に獲得してきた先進事例だ」。調査のため現地を訪れている島袋純琉球大学教授(政治学)は、琉球王国が1879年に日本に併合された「琉球処分」と対比した。「独自の文化、言語、歴史を持つ地域の人々が、自分らの国では民主的要求を充足できないという場合に、自分らの民主的な政府をつくる手続きのモデルになる」と指摘、「沖縄にとって大きな示唆を与える」と話した。

 一方で「接戦だったということは、独立の可能性をまだ秘めている。これは草の根の要求であり、パンドラの箱は開かれた。この要求は止められない。今後、確実に独立に向かうだろう」と予測した。

 琉球大学で長年教壇に立ち、現在はスコットランドのエディンバラ大学に客員教授として赴任している江上能義早稲田大学教授(政治学)は「政体を守ることができた連合王国派は安どしているが、これで英国における長年の政治課題が決着したとは到底、思えない。現地で観察・取材してきたが、独立運動はもう止めることはできず、近い将来、再挑戦が始まるだろう」と話した。

 「独立は難しいんだと念を押されたようで落胆した」と語るのは、英国イーストアングリア地方在住の我部貴子さん(37)=主婦=だ。「スコットランドと沖縄の置かれている状況がよく似ているので『もし沖縄が独立した時は…』と重ね合わせて見ていた。国民投票で二分されたスコットランドが一日も早く一つになってほしい」と願いを込めた。(後略)

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