わたしたちに基地も戦争もいらない!

砂川闘争60周年のつどい

わたしたちに基地も戦争もいらない! 砂川闘争60周年のつどい
■会場を感動に包むうたごえ

 砂川闘争開始から60年にあたる今年11月5日、立川市のたましんRISURUホールにて記念のつどいが開催された。(写真報告

 最初に当時の砂川反対同盟宣伝部長であった石野昇氏の長男でこの「つどい」実行委員会事務局次長の石野一(はじめ)さんの開会のあいさつのあと、ステージいっぱいに並んだ合唱団が紹介された。この日のために練習を積んできた「組曲『砂川』を歌う合唱団」125名である。合唱組曲「砂川」は次に歌われた沖縄の県民歌とも言える「芭蕉布」とともに、会場を大きな感動で包んだ。
島田清作さん

島田清作さん


 実行委員会事務局長の島田清作さんが基調報告を行なった。島田さんは砂川闘争憲法の条文を実践した闘いであり、今闘われている戦争法案や沖縄基地への反対の闘いと通ずるものだと指摘し、名護市長の稲嶺進さんから「不退転の決意で闘う」とメッセージをいただき、「今日のこの集会を、戦争できる国づくりをストップさせ、安倍政権を打ち倒す闘いへの一歩となる集会にしていこう」と結んだ。

■伊達判決を生み出した闘い

森田実さん砂川闘争60周年のつどい 本日の講師である森田実さんは当時、全学連で、3000人の労働者部隊と共に警官隊に立ち向かった。1957年9月、警察は基地に立ち入った労働者・学生を逮捕し、日米安保条約に基づく「刑事特別法」違反で起訴した。東京地裁伊達裁判長による判決は「日米安保条約は日本国憲法違反であり被告は全員無罪」という画期的なものであった。

 森田さんは日本の戦後平和主義を形作る出発点となったポツダム宣言について解説した。13カ条からなるポツダム宣言の12条には日本に平和政府が樹立された時、占領軍は日本より撤収すると明記されていた。しかし、占領軍の実態が米軍だけなのを利用して占領の永続化を企て、サンフランシスコ講和条約締結に続いて日米安保条約を締結したのである。それに署名したのは吉田茂主席全権ただひとりであった。こうして平和を回復した後も、日本には米軍が居座り続けることになったと森田さんは糾弾した。そして今の日本政府は「憲法を守る気もない憲法違反内閣」と批判し「平和が大切」と結んだ。

■人殺しのための基地はいらない

照屋寛徳さん「月桃の花」歌舞団砂川闘争60周年のつどい 次に衆議院沖縄選出の照屋寛徳さんがあいさつに立った。照屋さんは開口一番「ハイサイ、立川市のグスーヨ」と島ことばで呼びかけたあと、「私たちに基地も戦争もいらない」の文言に「安倍独裁政権もいらない」と付け加え、ゲート前で座り込む市民への警視庁機動隊による暴挙を「絶対に許せない」と糾弾した。そして沖縄の闘いは「平和国家日本を戦争国家へ暴走させない闘いである」と述べた。

 また基地周辺住民の殺人的騒音被害に対する130億円もの賠償金は加害者の米軍ではなく、日本政府が住民の税金で支払っているという不合理、米軍は年間15億円にものぼるNHK料金を踏み倒している事実を訴え、「人殺しのための基地はいらない!」「来年の選挙では安倍独裁政権を倒そう」と呼びかけた。

■闘いの成果を沖縄へつなげよう

土屋源太郎さん

土屋源太郎さん

 「月桃の花」歌舞団によるエイサー、照屋さんへの花束贈呈のあと、パネルディスカッションに移った。出席者は元砂川基地拡張反対同盟の青木栄司さん、明日の自由を守る若手弁護士の会の白神(しらが)優理子さん、砂川裁判元被告で伊達判決を生かす会の土屋源太郎さん、元三多摩地区労働組合協議会議長の長谷緑也さん、伊達判決を生かす会の島田清作さん。

 青木さんは砂川闘争が始まった時にはまだ幼児であったが、父や祖父からたたかいを受け継いできた。返還された土地に将来は砂川記念公園や記念館をつくりたいと語った。
 長谷さんは、農民と一緒に闘うという経験がなく、「援農」という形で草むしりから農民の闘いに参加し始めた思い出などを語った。
白神優理子さん

白神優理子さん

 白神さんは「安倍政権の戦争法は憲法を壊し、若者の命をアメリカに差し出すもの。日本が侵略国家になっていく。砂川最高裁判決を戦争法正当化に利用するのは許せない。戦争法に抵抗しこどもたちの希望を取り戻そう」と語った。
 土屋さんは砂川裁判の最高裁判決の無効と再審請求について語ったあと、沖縄の闘いについて述べ、「政府は沖縄と本土を分断し対立させようとしている。沖縄と共に闘おう」と語った。

 実行委員会代表委員の芳賀次郎さんの閉会あいさつのあと、最後に会場の全員で「赤とんぼ」を歌った。1956年測量阻止闘争時、学生や農民たちはこの歌を日没直前の30分間警官隊の前でうたい続けたが、そのとき警官隊の暴力的突撃が止まったと伝えられる。
 60周年のつどいは1200名の参加のもと、砂川のたたかいを沖縄へとつなげてゆく力強いメッセージとなった。

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