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アーカイブ:2016年 6月
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編集室から(96)
編集後記 安倍政権は参院選の争点から巧みに憲法改定を隠すことを画策している。世論調査からみても、「憲法改定賛成」はどう見ても分が悪いからだ。代わって登場しているのは、消費税増税延期とアベノミクスの是非だ。増税延期は誰も望むところだから、争点にはならない。というより、メディアによって安倍があたかも延期を決定したかのような空気が作られた分、野党にとって不利なことこの上ない。
選挙で勝てば安倍政権は信任を得たとばかりに憲法改定にしゃにむに乗り出してくることは間違いない。野党は、戦争より平和、数字いじりのアベノミクス批判ではなく具体的な貧困への取り組み、法人税減税と軍備拡張費の社会保障への転換、といったわかりやすい争点を自ら作り出すべきだろう。 -
【国内短信】ブラック企業「社名公表」1社のみ/日本企業の税逃れ世界2位に/宮古島の自衛隊配備・市長が審議会に改竄要求
■ブラック企業「社名」公表、 1年でわずか1社のみ 厚生労働省は昨年5月、労働基準法に違反する企業の公表基準を変更、一定の条件が揃えば行政指導だけでも、社名を発表するよう各労働局に通達した。しかし、公表された… -
【国際短信】仏・労働法改悪反対で製油所占拠/海自が旭日旗で韓国に入港/ドイツの難民襲撃5倍に
■仏労働総同盟(CGT)労働法 改正案めぐり製油所占拠 フランスの労働総同盟(CGT)が中心になって製油所を占拠していることでフランス全土でトータル石油会社を中心とする給油センターでガソリン不足が起きた。この… -
連載(寄稿)(その85)
協同組合運動とは何か アジア・オセアニアの協同組合運動の歴史〇58連載第85回 [caption id="attachment_7864" align="alignright" width="300"] 丸山茂樹 参加型システム研究所・客員研究員[/caption] 前号… -
緊急事態条項改憲とは何か?(3)「ほとんどの国で実施」は本当か?
/永嶋靖久(弁護士)前回紹介したとおり、自民党の「日本国憲法改正草案Q&A増補版」は、改憲草案の緊急事態条項について、「このような規定は、外国の憲法でも、ほとんどの国で盛り込まれているところです。」と言っている。しかし、本当にそうか。外国… -
書評】『孤立し漂流する社会を生きる私』―市民がつくる“憲活”レポート
市民がつくる“憲活”レポート 『孤立し漂流する社会を生きる私』 日本消費者連盟/消費者・生活者9条の会 編 ある労働組合の相談窓口で聞くと、相談に来る若い男性のほとんどは心を病んでいる。労災相談でもその大… -
戦争と性犯罪―キャサリン・J・フィッシャーさんの心と行動の軌跡を追う(1)/大野和興
戦争と性犯罪 なぜこんな理不尽なことが 書評『自由の扉―今日から思いっきり生きていこう』 ―キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんの心と行動の軌跡を追う― 5月中旬のテレビ朝日「ニュースステーション」。沖縄の… -
「同一労働同一賃金」東京地裁長澤運輸判決のインパクト/佐藤隆(愛知連帯労組)
【緊急投稿】愛知連帯ユニオン・佐藤隆 長澤運輸判決「同一労働同一賃金」の画期的意義活かせ! 定年後再雇用労働者の賃金差別許さず!愛知3分会でも申し入れ [caption id="attachment_1393… -
消費税は廃止すべきだ/大内秀明(東北大学名誉教授) 「出遅れの消費税導入」での誤り どこに安定的財源を求めるか?
「出遅れの消費税導入」での誤り どこに安定的財源を求めるか? 大内秀明(東北大学名誉教授) [caption id="attachment_11849" align="alignright" width="133"]… -
あまりの存在の軽さを見せつけたG7の結末/大野和興(ジャーナリスト)
伊勢志摩で開催された主要先進国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)は一国の首脳の見当違いの茶番にかき回されるというさんさんたる結果に終わった。一国の首脳とはいうまでもなく日本国首相安倍晋三である。国際的にも周知の事実なので詳しく述べる必要はないだろう。ことの経過を簡単に整理しておく。