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国家とマルチチュード―廣松哲学と主権の現象学 高ヒット
2006/4/27 23:33 投稿者: com21 (記事一覧) [ 1273hit ]

「前衛―大衆」図式を超えようとする廣松渉の問題意識とネグリの「マルチチュード」(多数多様性)の親和性。国家の機制を解明し、それを超えていく人間的自由の共同性に向けた論考。
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【目 次】

序章 民衆的マルチカルチャリズムへ
     国家を論じることの必然
     「マルチチュード」と廣松の「前衛―大衆」図式の克服論の親和性
     ロシア・マルクス主義をこえる民衆的マルチカルチャリズム

第一部―廣松哲学と近代国家論

第一章 近代国家と主権形態――コナトスと社会契約の物語
     カール・シュミットの〈主権〉概念
     社会契約国家と社会実在主義国家の主権
     ホッブスの「コモンウエルスの魂」の概念
     アトミズム的所有観を基礎とした社会契約論
     ルソー民主主義社会契約論の二面性
     カントの国家共同体主義的権力観
     ヘーゲル「ジットリヒカイト」概念とコナトス(自己保存欲求)
     フランス革命と「国民の自由」の破壊
     近代国家主権と生権力(ビオ―ポリティクス)
     近代民主主義国家と全体主義国家の主権国家的同一性

第二章 廣松渉の国家論と多元主義――社会的価値体系としての国家
   第一節 「運命共同体」としての国家と権力形成の機制
     国家=運命共同体イデオロギーと物象化
     共同存在としての人間と〈諸関係〉の機制
     「内共同体的同一性」と「正義」
     社会的〈価値〉のサンクションによる教育
     役割・役柄形成・分掌過程とその意味
     社会的協働における権力テクノロジーとしてのミクロ権力
     テイラーの動作研究と資本主義の古典的問題意識
   【注解】 廣松の四肢構造論と「われわれとしてのわれ」の機制
     〈etwas mehr の論理〉=四肢構造論と〈われわれ〉の概念
     「現相的所与」の無意味性と意味の契機
     「所与―所識」「能知―能識」の構成
     「事」の連なりとしての共同主観性
     主客二元論(反映論)とアトミズムの機制
   第二節 マルクス主義国家論における国家の「四条」規定の意義と問題点
     〈「ドイツ・イデオロギー」の国家論
     成田空港建設における土地強制収用と国家暴力
     国家運命共同体と「正義」の問題
   第三節 正義の論理構成
     「われ」と「われわれ」のオープンシステム的構成
     共同主観性的正義の論理と「他者」存在
     一義的決定論を超えて
     法則実在論の機制と廣松の多元的な人間的自由論

第三章 アトミズムと市民社会――競争・差別・搾取の共同連関
個人間競争と社会的差別の機制――部落差別問題を軸として
     格差社会と「強い個人」の理想像と生活保障の破壊
     近代世界の特質としての「抽象的人間労働」の売買
     労働力商品の再生産費=賃金の「労務の報酬」としての幻想化
     賃金奴隷制の仮象としての近代的自由平等
     資本の本源的蓄積と労働力の搾取
     資本の労働に対する実質的包摂と生産ロボット化
     労働力の資本の生産力としての組織化
     資本間競争と労働力の価値の実際的決定
     市場の動因による価値決定と「として機制」(等値化的統一)
     企業共同体イデオロギーと個人間競争
     『経済学批判要綱』(グルントリッセ)と「ミル・ノート」におけるアトミズム批判
     「自立した個人」という社会通念
     諸個人の自由競争の担い手への物象化
     分業(協働)の諸個人に対する強制力としての展開
     資本家的商品交換社会の神としての貨幣
     モノとモノの交換とアトミズム的人間観
     人間的友愛を否定する「自己労働に基づく自己所有」の論理
     「自己労働による所有」の植民地主義イデオロギーへの展開
     リバータリアンとコミュニタリアンの論争

第二部―日本ナショナリズムと共同体

第一章 国家共同体の「物語」――天皇制ナショナリズムと全体主義
     改憲―有事動員体制と新たな国家共同体イデオロギー
     戦前修身教科書と大日本帝国のジットリヒカイト
     天皇制と想像の共同体―「公定ナショナリズム」
     「想像の共同体」の核心としての国家神道
     オリエンタリズムの言説(ディスクール)と日本の同化主義
     三木清「東亜共同体論」と国体論
     高山岩男の「世界史の哲学」と東亜共同体の位置づけ
     ハイデガー民族共同体論と分業分掌行為に関する言説
     戦後憲法―教育基本法の「国民主義」的陥穽
     戦後の「神勅主権論」――天皇制民族原理主義国家・日本
   【注解】 日本人多民族混合混血説と大アジア主義の分節
     日本人多民族―混血論と八紘一宇の意味的所識
     「新しい」歴史教科書と戦後歴史学の単一民族論
     朝鮮共和国・金錫亨「渡来混合説」による日本的排外主義への批判
     吉本隆明の都市論における混合説――ウイルス考古学

第二章 京都学派の資本主義批判
      ――「日本の帝国主義はそのままに(批判せず)」帝国主義を欧米独自のシステムとして実体化
       京都学派の資本主義批判とレーニン帝国主義論の相即性
     帝国主義の特徴としての「資本の輸出」の認識
     日本の中国侵出と帝国主義の問題
     日米開戦と大陸侵略浄化論
     帝国主義の欧米独自システムという認識

第三章 「日中を軸とした東亜の新体制を」論
      ――廣松渉の「東北アジアが歴史の主役に」のエッセイをめぐって
       廣松の実存的ものいいに配慮した評価――柄谷行人、今村仁司
     「東亜」概念への精密な分析を基礎とした批判――子安宣邦
     「ナショナリズムの利用」論と運動の方法をめぐる問題――天野恵一
     新左翼の中にある近代生産力主義を超える問題意識――荒岱介
     「マルクスよ期して待て」から「廣松よ期して待て」へ

第四章 日本国憲法の人権規定
     「韓国併合」による朝鮮民族の抹殺=近代日本への同化
     朝鮮における日本帝国主義の略奪―支配
     天皇の命令としての強制連行政策
     「国民」人権規定(憲法第三章)の陥穽

第三部―人間的自由の共同性に向けて

第一章 グローバリゼーションと軍事同盟――経済的利害対立の軍事力によるコントロール
     アメリカ資本主義とその世界的位置
     第二次大戦後世界とアメリカの役割――資本主義〈国家同盟〉の形成
     冷戦後世界資本主義とアメリカの体制維持策
     アメリカ体制を維持する談合機構としてのWTO
     アメリカのWTO攻勢と超国家現象
     古典的帝国主義概念――そのケーススタディ
     古典的帝国主義における主権国家の構成
     一九三〇年代における国家独占資本主義政策の展開
     「メトロポリス―サテライト」から世界自由主義への展開
     アメリカ資本主義とネオ・リベラリズム
     日本資本などの現地国家暴力とを利用した展開
     資本主義ライバル諸国へのけん制と日米安保体制

第二章 「環境的主権」の確立を――エコロジカル・ソシアリズムの論理
     貧困と差別、環境破壊……
     世界的破壊と環境的変革
     環境=公共財の破壊と環境負荷の重圧
     環境の改良と京都議定書問題
     環境的変革のために必要な連関と完全循環型経済
     「リサイクル・コンビナート」システム論の考察
     産業管理の公有化による環境的主権の確立
     環境的主権によって実現される環境社会主義の社会
    あとがき
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【著者略歴】
渋谷要。1955年京都生まれ。政治思想研究。
「季刊クライシス」編集委員(1984~1990年終刊)。季刊「理論戦線」、「理戦」の編集などにかかわる(1990年以降、2001年まで)。その間、駿台予備学校論文科採点講師(1991~1994年)。 新左翼系運動での理論活動を展開してきた。
著書に『ロシア・マルクス主義と自由─廣松哲学と主権の現象学 I 』(社会評論社 2007年)、『国家とマルチチュード─廣松哲学と主権の現象学 II 』(同、2006年)、『前衛の蹉跌』(2000年、実践社、絶版)、『ブントの新改憲論』(大崎洋筆名、1993年、戦旗社)等がある。



発行元社会評論社 (2006/04)
体 裁四六判並製/291ページ
価 格2000円+税
著 者渋谷 要
ISBN978-4784508716
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