【国際短信】仏・労働法改悪反対で製油所占拠/海自が旭日旗で韓国に入港/ドイツの難民襲撃5倍に

■仏労働総同盟(CGT)労働法
 改正案めぐり製油所占拠


フランス製油所スト フランスの労働総同盟(CGT)が中心になって製油所を占拠していることでフランス全土でトータル石油会社を中心とする給油センターでガソリン不足が起きた。このCGTのストは、3月末にパリ共和国広場の50万人デモで始まった市民・労働者による社会党政権の労働法改悪に反対する運動の一環である。
 5月24日、バルツ仏首相は、「CGTの少数の組合員がフランスの利益を損なって危険な遊びを行っている」と弾劾した。これに対しCGTのフィリップ・マルチネ総書記長は、「フランス人は我々のストライキを理解しているはずだ」とテレビで訴えた。
 オランド社会党政権は、翌25日早朝5時、組合員が占拠している製油所を放水車で急襲し、国家警察を動員した組合弾圧という力の政策によって、労働法の改悪を強行する姿勢を鮮明にした。しかし市民・労働者による占拠闘争は主要都市へと次々に拡大し、全国化している情勢だ。社会党政権は労働者との対話を行い、改悪案を撤回すべきだ。

■戦犯旗「旭日旗」掲げ
 海自艦が入港 韓国猛反発


海自が戦犯旗を掲げて韓国に入港し騒然 韓国・米国・日本・オーストラリア・シンガポール・マレーシアの6カ国が参加する「第7回西太平洋潜水艦 救難訓練(パシフィック・リーチ2016)」が5月末から6月初めにかけ南海(東シナ海)一帯で実施されるのに合わせ、海上自衛隊は同訓練に排水量3600トン級の潜水艦救難母艦「ちよだ」と 同2750トンの潜水艦「おやしお」を派遣した。
 「ちよだ」と「おやしお」は、旭日旗を掲げて鎮海港に 入港しており、済州海軍基地も訪問する予定だが、一部の韓国軍予備役将兵や市民団体から「軍国主義の象徴たる旭日旗を掲げた日本の艦艇の入港を許すべきでない」として韓国海軍に抗議の声があがっている。
 旭日旗は第2次大戦当時、日本の軍旗だった。韓国陸軍のある予備役将官は「独島(日本名:竹島)問題、従軍慰安婦問題などが物議を醸し続けている状況で、ドイツのナチスのマークとも比較される戦犯旗の旭日旗を掲げた日本の艦艇が韓国の港に入ってきてはならない」と語った。これに対し韓国国防部は「各国の軍艦は、入港や航行の際には海軍旗を掲げるのが伝統。国際的慣習を認めるべき」という立場だ。

■ドイツの難民襲撃、2015年
 900件超 ―前年比5倍


ドイツ極右(ネオナチ)の若者たち(ベルリン)

ヘイト行為にのめり込む極右の若者たち(ベルリン)

 ドイツ政府によると、2015年に移民・難民が100万人以上流入した一方で、難民および難民収容施設を狙った極右勢力による襲撃が923件に上った。このうち177件は殺人未遂3件を含めた暴力行為だった。その他の数百件はナチス・ドイツのシンボルやヘイト表現の落書き行為などだった。
 襲撃は、2014年には175件だったのに対し、2015年は前年比5倍にはね上っている。極右は2016年にはさらに襲撃を増加させる構えを見せており、今年の第1四半期だけで難民収容施設に対する犯罪をすでに347件も繰り返している。極右による犯罪の加害者の90%は男性で、4分の3が18~30歳、大半が犯罪現場近くに住み、半数近くは前科などがなく警察にマークされていなかった。取り返しのつかない事件がおこる前に、一刻も早い極右ネオナチの社会的根絶が求められる。

「コモンズ」96号の目次にもどる


トラックバック・ピンバックはありません

トラックバック / ピンバックは現在受け付けていません。

現在コメントは受け付けていません。