海南島における日本の国家犯罪(2)<大阪労働学校公開講座>より

海南島における日本の国家犯罪(その2)

<大阪労働学校公開講座>より

 前号既報の通り、わが国戦中における国家犯罪のディスクロージャー(情報開示)としての労働学校アソシエ公開連続講座「海南島における日本の国家犯罪」第一回は、参加者に大きな衝撃的事実として迫った。今号では引き続き第二回と三回の講座概要を紹介する。

◆第2回講座 10月1日(土)  海南島月塘村における日本軍の住民虐殺

映画『海南島月塘村虐殺』

映画『海南島月塘村虐殺』

 ドキュメンタリー映画『海南島月塘村虐殺』を上映し、参加者にて討論を行った。
 沖縄戦のさなか、1945年5月2日の明け方、日本海軍佐世保鎮守府第8特別陸戦隊の日本兵は月塘村を襲い、4時間の間に、多くの村人を殺傷した。月塘村虐殺をふくむ、日本占領下の海南島における住民虐殺の事実は隠されつづけており、みどり児や幼児や妊婦をふくむ村人を殺傷した日本軍司令官の名も日本兵の名も明らかにされていない。
 1994年4月に月塘村の全村民は、「月塘村村民に国際社会に公開で謝罪すること、幸存者と犠牲者家族に賠償すること、月塘村に死者を追悼する記念館を建設し追悼式をおこなうこと、焼失した家屋や強奪した財産を弁償すること」を日本政府に要求する文書を出した。
 虐殺63年後の2008年4月に、村人は190人の犠牲者すべての名を刻んだ追悼碑を建立し、2014年7月に、証言集『血和泪的記録 海南万寧月塘村三月廿一日惨案専輯』をだした。

◆第3回 10月8日(土) 日本国家の海南島侵略史の世界史的意味

陵水黎族自治県英州鎮にある日本軍によって殺害された八千人の碑。後ろの死体が入れられた穴は、草に覆われている(二〇一五年一一月二一日)

陵水黎族自治県英州鎮にある日本軍によって殺害された八千人の碑。後ろの死体が入れられた穴は、草に覆われている(撮影:2015/11)

 報告者:佐藤正人(海南島近現代史研究会)
 日本の侵略に抗して戦い続けた、海南島の民衆の苦難の歴史をたどった。
 アジア太平洋の民衆にとって、日本の侵略の時代は、抗日反日闘争の時代でもあった。その時代は、全世界的規模で、まだ、終わっていない。
 当日は公開市民講座参加者の労働者市民とともに、日本国家の海南島における侵略犯罪を世界史のなかで考え、これらのすさまじい国家犯罪を埋もれさせ一顧だにしない、戦後のわが国の市民レベルにおける歴史観の浅薄さ、苛烈な加害性を置き去りにした受動的懐古趣味がいかに戦争犯罪そのものへの注視を妨げてきたかを検証した。

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■労働講座・聴講生募集を開始
 大阪労働学校アソシエでは通常の講義だけでなく、上記のような市民講座のほか、このほど各労働組合の自主的な運営で、有為の労働運動に取り組む労組に向けた「労働講座」も開始され、聴講生の募集が進められている。
 労働者階級の無権利状態がすすむ中、この反撃のための体系的かつ実践的な学習に向けた実験の場として、当初的には20名程度の有志による勉強会としてのスタートを想定している。参加、問い合わせは同校事務局まで。

<スケジュール(第一回~五回、マルクス主義の政治・経済学基礎)>
 第一回 11月 8日 生産関係
 第二回 11月22日 商品生産と価値法則について
 第三回 12月13日 余剰価値学説について
 第四回  1月24日 経済恐慌について
 第五回  2月14日 帝国主義の特徴について

 ※第六回以降は未定。追って通知。参加希望は上記事務局まで要事前連絡。

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