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カテゴリー:書評・映評
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書評『秋田県の朝鮮人強制連行』(野添憲治著) 隠され消えかけた 朝鮮人強制連行の後を丹念に追跡
1万4千にものぼる無辜の民の慟哭 東京スカイツリーを見上げる東京都墨田区の一角で9月1日と2日に、関東大震災の混乱に乗じた軍隊や警察、自警団の手で殺された朝鮮人・中国人・社会主義者ら犠牲者を慰霊する二つの追悼式が… -
「グローバリゼーションのエレファントカーブ」の意味するもの(下)/佐藤隆
前号(こちら)からのつづき 4、帝国主義の世界支配からのパワー・シフト [caption id="attachment_20885" align="alignright" width="273"] ブランコ・ミラノビ… -
映評『アトミック・カフェ』-黒いジョーク今も
1982年米国:J・ローダー監督作品 原爆なんて怖くない…黒いジョーク、今も 第2次大戦後の米ソ冷戦時。両国の原水爆競争が激しかった時代。米国政府は国民を安心させるために原爆PR用フィルムを数多く製作した。 … -
石田結貴著『スマホ廃人』が伝えるその実態/大野和興
スマホの世帯普及率がガラケーを上回ったのは2015年度。つい2年前にすぎない。そして今、電車に乗ると、10人中少なくとも8人はうつむいてスマホをいじっている。繰り返すが、ほんの2年。この何でも出来る掌のパソコンとどう付… -
「グローバリゼーションのエレファントカーブ」の意味するもの(上)/佐藤隆 ミラノヴィッチ著「大不平等」を読む
昨今注目されているグローバリゼーションのエレファントカーブとは、ブランコ・ミラノヴィッチ氏がその著書「大不平等」において描いた象の鼻のような形状の曲線である。横軸を世界所得分布、縦軸は1988年以降の20年間にそれぞれの所得階層で何%所得が増えたかをプロットしたもの
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映評】『夜明けの祈り』/笠原眞弓
映像の限りなく美しい映画なのに、観ていると何か得体のしれないドロっとしたものに飲み込まれていく気がしていた。こちらが毅然としていなければ、飲みこまれてしまう。戦争っていつでもそうだ。複合差別の中に放り出されるのは、いつも女性なのだ。
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映評『シン・ゴジラ』 ポスト3・11の黙示録
――突如、前触れなく東京湾でアクアトンネルが崩落した。 ある何モノかのせいで…。 時の首相補佐官や官房副長官ら官邸スタッフは事態の収拾に向かおうとするが、これはただの事故ではない…とてつもなく巨大で怪異な様相が… -
書評】サンダーズが展望するアメリカの未来(『世界』12月号)/大野和興
トランプに真っ向から対峙する人物が語るアメリカ 大野和興(ジャーナリスト) 米国の次期大統領になったドナルド・トランプをどう規定するかは、一筋縄ではいかないが、排外主義のレイシストで、扇動家であるといういい方は… -
沖縄記録映画『標的の島(仮題)』制作応援のお願い
郵便振替口座 00190-4-673027 名義:沖縄記録映画製作を応援する会 今、沖縄を大きな衝撃が襲っています。元海兵隊の男が島の女性を物色し、棒で殴り、レイプして山に捨てた。沖縄じゅうが、彼女を守れ… -
書評】『武器輸出大国ニッポンでいいのか』あけび書房/大野和興
日本の武器輸出大国化の現実を追い詰める 武器輸出三原則の緩和を言い出したのは民主党(当時)の野田政権に時代だが、政権が自民党に移り、安倍政権になってから急速に進んでいる。 中国、北朝鮮の脅威をいいたて、自衛隊…