カテゴリー:格差と貧困
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よむ『「反緊縮!」宣言』松尾匡編 世界の政治経済を動かす新座標軸
80年代以降、新自由主義政策をとる各国政府は、「財政難への財政健全化のための緊縮政策」として「身を切る改革」などのヒロイックな切り口上のもと実際は「公」の富を「私」に下げ渡す仕組みばかりが当たり前の時代が…
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書評】ロバート・B・ライシュ『最後の資本主義』を読む(下)/佐藤隆
(前号からのつづき)(4)破産について 破産は元来、人が最初からやり直すために設計された制度で、債権者に平等な損失を配分するものであった。しかし、今日ではやり直せるのは大企業と金融業者だけという様相だ。1984年トランプ・プラザ…
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書評】ロバート・B・ライシュ『最後の資本主義』を読む(上)/佐藤隆 「持てる者」に一方的に有利に変貌する社会のルール
『最後の資本主義』(2016年)の原題は『資本主義を救え saving capitalism』だ。クリントン政権の労働長官を務めた筆者が、21世紀の米国について、余りに金持ちに有利に偏った社会ルールを危惧して「このままでは資本主義が崩壊する」との危
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国際短信】最貧国のスラム拡大/人口の1%が全世界の富の半分を独占
国際援助団体「オックスファム」が2014年に公表した報告書によれば、多くの国で経済格差が拡大しており、世界の富の半分を最も豊かな1%の人々が独占し、99%の人々には残りの半分しか配分されていない。1%の人々の財産は世界の貧しい50%の財産の65倍になる